緑内障と自律神経の関係

緑内障は目のなかにある水晶体の眼圧が高まった結果、目の奥にある視神経が潰されておこる病気です。ただ、最近、眼圧が正常でも緑内障になる方が増えています。

その原因はやはり社会の高齢化でしょう。加齢により目の神経が弱まっていた方が多くなったこと、さらにストレスなどをもたらす自律神経の乱れです。

自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、それぞれがバランスをとることでからだが健康に保たれています。

しかし、ストレスなどによりこのバランスが崩れるとさまざまな症状が現れます。これを自律神経失調症といいますが、これも緑内障の遠因となっていると考えられます。

自律神経が乱されると交感神経が活発に働くことで血管が収縮します。すると血流が低下します。これは目においても例外ではありません。

血流の悪さは目にも深刻なダメージを与えます。栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなって、視神経が徐々に弱まっていくからです。

特に視神経の端っこ、眼底とのつなぎ目部分は血管が通る大事な場所。この真ん中には凹みがあり、眼圧が上がると耐え切れずに凹みが大きくなって緑内障を発症するといわれています。

しかし正常眼圧緑内障が多いことから、眼圧が高くなくともこのつなぎ目部分が何らかの原因で弱く、そのために凹みが拡大して緑内障になると考えられています。

つまり、つなぎ目部分を弱くして凹みを大きくしている原因こそが血流の悪さ、というわけです。正常眼圧緑内障は女性に多く、冷え性のかたが多いというのも血流の悪さを物語っています。
(参考:緑内障で失明しないために今すぐ取るべき対策と原因

したがって血液ドロドロを招くようなことは、緑内障にとっても良くないといえます。

特に喫煙は、眼の健康上最も良くないことです。眼の酸化を促進させ、緑内障をはじめとしたさまざまな眼疾患を招くため、できるだけ禁煙を心がけましょう。

緑内障の対策としては、正常眼圧緑内障であっても「眼圧を下げる」ことが基本です。

眼圧が高いことは交感神経が強く働いて副交感神経が抑えつけられた状態ですから、下げるにはその反対、交感神経を鎮めて副交感神経を伸張するようにすればいいわけです。

実際、緑内障の点眼薬で有名なチモロールは、交感神経を鎮める作用があります。

普段の生活でも、たとえば長時間パソコンに向かっていたり、テレビや読書に集中していると交感神経が過度に働くので、適宜休息をとってリラックスしましょう。

特に、机に向かって行う作業は下を向く姿勢をとり続けるため眼圧が上がります。ちょっとでもいいので机から離れて伸びをしたり、ストレッチで血流を良くしてやるといいでしょう。

眼の筋肉も緊張しているのであたたかいタオルをのせたり、夏場は冷たくしてスッキリさせるといいでしょう。

また、交感神経が昂ると眼が乾いて涙が減ります。ヒトは平均1分間に20回まばたきをしますが、読書に集中してると10回に、パソコンやゲームだと5回にまで減るそうです。意識してまばたきをすれば、少しでもうるおいますね。

最も自律神経のバランスを乱すのが夜更かしや寝不足です。本来、交感神経は昼間働き、夜になるにつれ副交感神経が働きます。その生理作用を無理やり覆しているのですから、カラダのあちこちがおかしくなって当然です。

緑内障予防の点からも夜は早めに寝るのがいいでしょう。